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オールドのLGのレビュー・感想・評価

オールド(2021年製作の映画)
5.0
「ハプニング」がそうであったように誤解釈で映画を撮ってるのに最終的には誰よりもそのテーマ性を解釈かつ超越しちゃってる現象が久々に極まってる映画。見せる見せない(手前と奥への意識)をどうやって同一の画面上で起こすのかってのに固執したような珍妙でありながらシャマランらしからぬバギッと決まったショットの的確さに加えてB級的な外しの演出の導入があまりに巧すぎて陳腐な舞台設計故に消化不良で終わりそうな映画への興味の持続性が続くしアメリカ的なテーマを中南米映画のようなリズムでアプローチして撮っちゃう大胆さもすごいしだからこそのガエル・ガルシア・ベルナルの存在の重要性が効きまくってるしで何もかもが的確。最後はあまりにアッサリ感が否めなくもないけどお約束のようなどんでん返しがあればいいかと言われればそうでもなくこれはこれでむちゃくちゃいいしシャマラニストでよかったと思える一本で嬉しい!
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