おもち

オールドのおもちのレビュー・感想・評価

オールド(2021年製作の映画)
3.4
 成長と老化という時間がテーマのスリラー。シャマラン監督作。

 離婚前最後の旅行ということで絶海の孤島にあるリゾートにやってきた家族。支配人から普段は開けてないプライベートビーチがあると誘われ行ってみたら、そこはとてつもない速さで体内時間が進むという異空間の治験会場だった。

 発想一発勝負な今作品、またなんともスカッとしないじわじわ系でそれをいかに組み立てていくかという感じだった。6歳だった少年は一気に思春期突入して子作りまでしてしまうし、相手の子も即出産。赤ちゃんは超スピードで成長する速度に耐えられず死に、少し経ったらもう骨に。あるお母さんは骨が折れた瞬間そのまま完治の連続でバキボキの身体のまま絶命。精神疾患を持ってたらしき男はナイフを振り回し、カウンターに受けた錆付いたナイフの錆が即全身に巡り毒死とギミックが満載。
 たった1日で50代になった姉弟しか残っておらず、絶望と諦めが入りだしたあたりから物語が急展開を迎えクライマックスへ。ネタバレされつつもハラハラして事の顛末を見届けた。う~んさすがシャマラン監督、はずさないな!毛色は違うけどキューブとか、バトルロワイアルみたいなエッセンスを感じたかな。

 恒例の監督のカメオ出演もばっちりおさえたしファンならマストな一品。あとから「あのネタはそういうことだったのか」と理解するのも多くて二周目だとまた違った味わいがありそうだ。アイデアで思わずおっと感じたら手にとってみてほしい。オススメッ!
おもち

おもち