このレビューはネタバレを含みます
“大勢の人を救うために多少の犠牲は仕方ない”
ある日、なんの前触れもなく被験者になってしまったら?ありえない現象に自分も大切な人たちも巻き込まれてしまったら?
“老化”という生物に生まれてきた以上避けてはとおれない運命。それが、急速に起きたら人間はどうなるのかが“治験”の恐ろしさとともに描かれた本作。
ワンシチュエーションスリラーと家族愛を巧みに融合させた人怖系映画は好みのテイスト。ポスターと予告でプライベートビーチの謎については概ね予測ができるのだが、本作ではとにかく “治験”の恐ろしさをまざまざと見せつけられた気がする。私たちが日頃何気なく飲んでいる薬や打っているワクチン注射なども事前に実験台になっている人がいるわけで、もしかしたら亡くなっている人もいるかもしれないし、副反応や副作用がひどくでて後遺症が残っている人もいるかと思うとぞっとしてしまう。