ヘルムート・ニュートンの写真は好きでも嫌いでもないけど、インパクトがあってアイデアが面白い。モデルたちをマネキンのように無機質に、挑戦的なポーズで撮る。真っ裸でも全然イヤらしくない。
今作を観て、当時は女性蔑視や人種差別と叩かれていたことを初めて知った。昔、写真集を見た時は、むしろ彼の撮る女性は裸なのにみんな強そうだったし、黒人ならではのスタイリッシュさを引き出していたから、蔑視や差別などとは真逆の肯定的メッセージだと思っていた。
シャーロット・ランプリングは相変わらず知的でクール。お歳を召して可愛らしくなっていたハンナ・シグラが見れて嬉しい。
当時の撮影風景をモデルのインタビューと併せて観れるのは理解が深まり面白い。
遅かれ早かれいずれは死ぬんだから、今から死ぬことを考えてもつまらない。みたいなことを言ってて、アーティストの多くは死を感じさせる作品を作るけど、彼の前向きな性格が、あの攻める写真に繋がってるのかと納得できた。
✳︎のんchanありがとう〜✳︎