ゆべし

Town Bloody Hall(原題)のゆべしのレビュー・感想・評価

Town Bloody Hall(原題)(1979年製作の映画)
1.5
背景:ノーマン・メイラーが1971年ハーパース・ビザール誌に書いたPrisoners of Sexというエッセイが当時のウーマン・リブ運動にケチをつける内容だったらしく、それに反論したフェミニズム運動家たちとの討論会を劇場で客入れしてやろうと企画した。そのトークセッションの記録映画

感想:4人の女性活動家 VS マッチョ主義の権威的男性作家ノーマン・メイラーの議論バトルという対立構図ありきのプロレス、観客含めて当時のウーマンズリブ運動の熱量と論客のユーモア交えた主張のやりとりは興味深いが、議論自体は正直あまり噛み合っていない。メイラーがマッチョ主義と自己顕示欲のクソ野郎だけど悪役レスラーとして舞台に出るのは偉いよな、とかLGBTの議論が混同されていたり芝居がかったアジテーション始めるライターが滑稽だったり、不毛な自己中の主張に終始している印象。観客にスーザン・ソンタグがおり、質疑応答でメイラーに「女性作家をlady writerと紹介する必要ありますか?woman writerではいけないのでしょうか?」と上品に単純な質問を投げかけるのが印象的だった
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