ocho

パリの調香師 しあわせの香りを探してのochoのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

元々興味のあった調香師の世界。
調香師の話というよりも、一見相容れないふたりのバディムービーという感じでした。

離婚していて、10歳の娘の共同親権のために奮闘しつつも崖っぷちの運転手、ギョーム。
高級住宅街に住んでいる未婚のキャリア女性、アンヌ。かなり感じが悪く、ハイヤー運転手も何人も嫌がる女性だが、後のないギョームはその女性にきちんと対応する。

ある日送り届けた際に、暴漢から襲われたアンヌを守ったのに、心配の裏返しで批判され、もう無理!となった、ギョーム。
うーむ、かなり拗らせた女性ですね…
(この方日本人的には全然美人じゃないし、エラはってるし、グリっとした目元なんですが、特徴的な顔なので覚えていて、ちょうどちょっと前に見たココ・アヴァン・シャネルでは女優役でした。フランスでは人気な女優さんなんでしょうか??)

そんな気難しいひとでしたが、流石に悪いと思ったのか、ギョームを運転手ではなく付き人的扱いとして指名。
仕事をするうちに、お互いチグハグなのですが、ギョームもずる賢さでうまくアンヌのクライアントに交渉したりしていて、補完し合ってなかなか良いコンビ。少なくともアンヌを金ヅルと思っていそうな代理人よりは信用している様子。

年頃のなんだかつれない娘との誕生日をどうしたらいいか相談するギョーム。
ギョームから感じの悪さをまろやかに指摘されて少しずつ変えてくアンヌ。

かつてストレスからくる嗅覚異常により、仕事で大きく失敗したアンヌの深い孤独感、とそれに寄り添うギョーム。
燃え上がるような恋ではないけども、どこか信頼しているそんな関係。

娘からのお願いで、学期末に親の職業紹介にきてというのがあって、ドライバー→無職→草刈り要員になった時はヒヤヒヤしましたが、
最終的にアンヌのサポートをすることになったため、ギョームは調香師として職業紹介していました。なんだかホッと…小学生高学年から高校生の女子なんてめちゃくちゃ難しいですよね〜、タバコ吸うお父さんも臭いとかで好きじゃなかったのかも〜
ocho

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