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記憶の技法のnanaのレビュー・感想・評価

記憶の技法(2020年製作の映画)
3.5

ガツン!と来ました。

記憶に向き合う
自分自身を知る
今の自分に向き合うこと

サスペンスでありヒューマンドラマ

ある日突然突きつけられる事実
自分は誰?
真実を確かめる旅に出る少女と巻き込まれた少年のロードムービー。

前半〜中盤はやや不自然でツッコミどころはあるものの、後半でガラリと雰囲気が変わり引き込まれる。

知らない事
知っては生きられなかった事
重すぎる事実と抱えて生きてきた人達。
それぞれの人生と過去が浮き彫りになり涙した。

人は1人では生きていけない。
許す事と許してもらう事。
その時々の正義。

あの人はきっとこの出来事が起こるまで追い詰められたのだろうな、と思った。

譲ることの必然。
人に嫌われる事、嫌がられる事をしてはいけない。
適度に譲ることの大切さも人としてのマナー
行き過ぎていい事なんてない。

カメラワークが秀逸でカット割が「記憶」を観る側に突きつける。

日差しのぬくもりの表現が巧み。


胸を掴まれた作品でした。





〜〜〜初日舞台挨拶〜〜〜

撮影から3年

石井杏奈
カレンが抱えているものがいっぱい過ぎる
カレンと一緒に旅をした
柄本さんに会ってから自分が変わった
親子役3人でいると緩い空気で本当のお父さんとお母さんだった。

監督
原作に出会ってから25〜6年
初めて映画にしたいと思った原作。
人間はここまで変われる
一歩踏み出すのは怖い
でも前に進めば世界は開ける。
19歳の石井さんが生々しく向き合っている頑なさ
その先にあるものをノックしていた

戸田菜穂
このご時世に舞台挨拶が出来ることが普通ではなくなった
舞台挨拶がうれしい
この役は辛い思いをしたからこその優しさ。
本当の娘のようにカレンが愛おしかった


柄本時生
10代のセリフの生々しさに感動した。その瞬間が楽しかった。
残る記憶とは…
最近井岡選手とジムで一緒になったのが今後記憶に残っていく出来事
カッコよすぎたそうです
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