のこ

記憶の技法ののこのレビュー・感想・評価

記憶の技法(2020年製作の映画)
4.8
予想をはるかに超えた人間の心を追求したストーリーに
胸いっぱいになった素晴らしい作品でした😊

全国で2か所の上映~持ち回りなのかしら~?
ご縁があれば是非ご鑑賞されることをおススメします。

東京に暮らす女子高校生・鹿角華蓮(石井杏奈)
修学旅行は韓国へと胸を膨らませるが
パスポートの申請用の戸籍謄本(抄本)を見て出生の秘密にぶつかり~
今まで父も母も大好きだった彼女にとって自分が養女!
しかも4歳で亡くなった姉(ゆかり)がいた。
本当の親でない衝撃が彼女の心を揺れ動かし
事実を知りたくて自分のルーツを探しに出生地福岡へ~

5日間の旅(東京~福岡~フェリーで韓国釜山)
チケットやホテルの手配、お弁当など
世間知らずの彼女を青い瞳を持つ高校生離れした分けアリの同級生、穂刈怜(栗原吾郎)が上手くサポートしていく😊

吉野朔実原作で彼女の本は読んだことがないですが~
ここからの心理サスペンス 脚本は見事で✨
女子高校生の華蓮が松本という家から今の両親に引き取られ 
本当の両親はどこに なぜ養子にされたのか~

未来に進むために自分自身を知りたくて~
ありったけの勇気を出して 修学旅行に行くと嘘をついて
松本という家で何があったか真相が徐々に明らかにされていく~
12年前の恐ろしい事件!
今まで幼い頃の記憶の断片が脳内に浮かぶと意識を失っていた~ 
自分で封印していた記憶が紐解かれて~

真実を追い求める彼女の思いとその謎に向き合い~
事実をしっかり受け止めて行く~
成長した華蓮の姿に感動でした✨
彼女をサポートしていた異質なキャラ、穂刈怜役の栗原吾郎
新鮮で良かったです~😊 
金魚やの青年役の柄本時生も役者ですね~^^
犯人の子供も 苦悩を背負いながら彼女を助けた一点で生きてきた
切なさに胸が締め付けられました^^:

そして何と言っても幼い娘を事故で失った母親(戸田菜穂)が~
同じ事故現場で幼い女の子を助けたこと
胸打たれました💘
のこ

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