このレビューはネタバレを含みます
パッケージから受ける印象とはちょっと違う内容だった。
世に言う障がい者だって、普通に性欲はあり、学校でもこういう強姦事件は起きることはあるんだと、強烈な形で序盤に突きつけられる。それを前提に見ていくことになる。(乙武洋匡さんだって性欲はあるんだとあの強烈なお騒がせ出来事を思い出してしまった)。
そういえば野島伸司の作品でも障がい者への性加害表現あったな。イメージや声を上げにくい本人や世の中のシステムによって事実としてけっこう例があるんでしょうか。
ヒロインのベイベイが優しい気質で、しかも声を上げられない。それはゲームのようでひとつの遊びなんだと自分に言い聞かせている。
しかし正義感の強い転校生が、そんな状況をどうにかしようと動き出す。
でも次々に闇に隠れていた性加害やいじめが明らかになっていき、連鎖的に綿々と。
問題提起としてたいへん意義ある作品。しかし、みなさんのレビューにもあるように、ラストの新たな事件を予感させるシーンは、なにか、打つ手もないし、成す術無いよと監督のメッセージにも見えてしまうので残念。
