中国でのSARSの流行を背景に、B型肝炎患者への差別撤廃を訴えた記者の物語です。
中国映画から『スポットライト』のような実話が出てきたことも驚きですが、完成度も非常に高いです。
コロナ禍のなかでも確実に世界各国で起こっているであろう社会問題に切り込んでいきます。
中国の映画作家の絶好調ぶりは圧巻ですが、あざとい演出もあり、そこに引いてしまう部分もありました。
しかしこれだけ力強いテーマが描き出されていくと映画表現の面白さを再認識させてくれます。
また今年もフィルメックスが無事開催され、この映画から鑑賞できたことも良かったです。