もーりー

川っぺりムコリッタのもーりーのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
3.8
命に欠かせない「食」と、確かに今ここで「生きている」という感触を自然と結び付けてくれる映画。冒頭は本能としての食べるという行為が描かれているけれど、終盤には口に含むという行為まで遡ってその意味を提示してくる。

死との直面、生命の誕生、畏怖の念、空腹、嫌悪、蒸し暑さ。薄気味悪さをほのかに感じるテーマを、ほっこり炊きたてご飯のようにプレゼンテーションされた気分です笑

鑑賞時に空腹であったことも相まってか、とにかく出てくるご飯がおいしそう。烏賊の塩辛、苦手なのにめちゃくちゃ食べたくなった。この人もあの人も、川っぺりでそれぞれのムコリッタを過ごしているのかなぁ。