このレビューはネタバレを含みます
この映画を見ていると、働いたお金でお米を買い、炊飯器でご飯を炊き、少しのお供で食べるということが、とんでもなく尊いイベントに思えてくる。
身近な人の死など、悲しみを抱えた登場人物たちが、ご飯を食べて働いて、目の前の小さな幸せを慈しんで一日一日を生きていた。
松ケン演じる主人公が他者を受け入れ、日々の小さな幸せを自分に許し、お父さんを弔えるようになるまでの話。
生と死のメタファーか、ぬめぬめドロドロしたものが結構出てくる。
食事の音はもちろん、川の音、海の音、蝉の声、ヤギの声など、自然の音も心地よかった。
音楽のパスカルズは『さかなのこ』でも聴いたばかりだし、売れっ子だなぁ。
『アイ・アムまきもと』に続き、孤独死の遺体の火葬や遺骨保管を役所が行っているシーンを短期間で立て続けに見た。