ひろさん

川っぺりムコリッタのひろさんのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
3.8
山田たけし(松山ケンイチ)の死んだ父の携帯電話にあった発信履歴にかけてみると、それは「いのちの電話」だった。そこで山田が相談員から聞いた言葉―子供のころ宙を泳ぐ金魚が見えた―を溝口健一(吉岡秀隆)が子供に言い伝えている場面はいろいろな人が心疲れ、いのちの電話に助けを求めていることを暗示しており共感できた。
刑務所から出所して暮らす現実の世界とハイツムコリッタで起こるファンタジーの世界が共存しており、好き嫌いがはっきりする映画であると感じた。
映画鑑賞後、荻上直子監督の原作を読んで、再び映像を思い起こし感動が深まった。
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