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川っぺりムコリッタのkazu1961のレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-544
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とても緩りとした空気感の中で、“人はどうやって幸せを見つけていくんだろう”ということを死生観という骨太なテーマを交えながら描いていく、一見とは違った結構深い作品でした。

🖋️この全体の空気感を作っているのはやっぱり、引き算の笑いを誘う隣人ムロツヨシですね。さらに墓石を売る吉岡秀隆や、大家を演じる満島ひかりと同じ長屋に住む人たちのまったりとした演技と不穏な空気感が巧くマッチしています。

🖋️また登場人物のそれぞれが何かしらの死に直面した過去があるのがストーリー的なミソ、これで全体の死生観を語っているんですね。。。そしてやっぱり荻上直子監督作品、独特なユーモアとご飯がしっかりと描かれています。

🖋️本作、『かもめ食堂』、『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督がオリジナル脚本で贈る作品。』松山ケンイチを主演に、共演にムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆という絶妙な演技者たちが集結し、化学反応バリバリに仕上がっています。

🖋️ひとりぼっちだった世界で、生と死の狭間を明るく生きる住人たちと出会い、友達でも家族でもない人たちと接するうちに、孤独だった人間(松山ケンイチ)が、孤独ではなくなっていく様を静かに描いた作品、なんかハマりそうです!!

😊Story:(参考: 公式サイト)
山田は、北陸の名もなき町にある「イカの塩辛」工場で働き始め、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という安アパートで暮らし始めた。できるだけ人と関わらず生きていこうと決めていた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの冷えた牛乳と、炊き立ての白いごはん。山田は、念願の米を買い、ホカホカ炊き立てご飯を茶碗によそい、イカの塩辛をご飯に乗せた瞬間、部屋のドアがノックされる。ドアを開けると、そこには隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと立っている。ぼさぼさ頭で汗だくの男は、庭で野菜を育てているという。

🔸Database🔸
・邦題 :『川っぺりムコリッタ』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2021
・日本公開: 2022/09/16
・上映時間: 120分
・受賞 : ※※※
・監督 : 荻上 直子
・脚本 : 荻上 直子
・原作 : 荻上 直子
・撮影 : 安藤広樹
・音楽 : パスカルズ
・出演 : 松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、溝口健一、江口のりこ

🔸Overview (映画. com)🔸
「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子監督が2019年に発表したオリジナル長編小説を、自身の脚本・監督で映画化。松山ケンイチ主演、ムロツヨシの共演で、孤独な青年がアパートの住人との交流を通して社会との接点を見つけていく姿を描く。
北陸の小さな町にある小さな塩辛工場で働き口を見つけた山田は、社長から紹介された古い安アパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始める。できるだけ人と関わることなく、ひっそりと生きたいと思っていた山田の静かな日常が、隣の部屋に住む島田が「風呂を貸してほしい」と山田を訪ねてきたことから一変する。山田と島田は、少しずつ友情のようなものが芽生え始め、楽しい日々を送っていた。しかし、山田がこの町にやってきた秘密が、島田に知られてしまい……。
主人公・山田役を松山、島田役をムロがそれぞれ演じる。タイトルの「ムコリッタ(牟呼栗多)」は仏教の時間の単位のひとつ(1/30日=48分)を表す仏教用語で、ささやかな幸せなどを意味する。
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