亡くした家族の遺骨やいのちの電話など重いようにも見えるけど、暗くなると言うことはなく、むしろ希望があったなと感じた。
生きるということが「食」でよく表現されているのがとても大きい。
温かいお風呂、風呂上がりの牛乳、それからの炊きたてのご飯1杯で明日へ繋げられる。
これは邦画にしか表現出来ない良さがあるよねって思ういいシーン。
どんな過去を持ったって避けたって生きるためには人と繋がることが必要とされる。
その中で主人公が少しずつ、巻きこまれただけかもしれない、でも本当に少しずつ変わっていく姿がとてもいい。
田舎の厚かましい人物像が上手だった。
人の中にズカズカと入り込んでくる様子や図々しいけど、なんか憎めない。
田舎の良いところ、悪いところが詰まった映画。
キャストが豪華だったけど、気づかないくらいの本当のちょい役もいるんだよね。
松ケンは相変わらず泣く演技が上手。
満島ひかりだから許せる気がする「妊婦の腹を蹴りたくなる」の台詞。
ムロツヨシのクズっぽい人が出す妙な優しさと決して悪人ではない感じ。
キャスティングも良かった。
