東京国際映画祭2020にて。
息子を失い山に隠遁した男。
暴行され心を閉ざした女。
私生児として生まれた娘。
やがて歳月が流れ、運命の歯車が動き始めた…。
因果や無常など独特の世界観に彩られたシー・モン監督、驚愕のデビュー作。
アジア独自の仏教感も盛り込みつつ、因果応報というか、そういう雰囲気大。
150分と長い作品なので、伏線の回収やそれぞれの話が繋がり始めた頃から、物語に集中出来てきた。
舞台となる架空の村アラヤ「阿頼耶」、原題の「無生」といった仏教用語や、因果、転生、無常といった概念を具現化したようなストーリー展開は魅力に溢れている。
思ったより、深いし大作。