このレビューはネタバレを含みます
クリストス·ニク監督のデビュー作品。
蔓延する記憶を失う病気に感染したと装い、嫌な現実から逃避して新しい自分プログラムに参加するという話でした。
新しい自分プログラムの中身が、カセットテープで指示を受けて、ポラロイドカメラで自撮りするという、ちょっと昭和レトロ感がある内容で、これは日本人も好きそうだなぁと笑
事故か自殺かで突然に妻を失ったであろう主人公が、過去に目をつぶって新しい自分になろうとしても、結局は死期が近い老人との会話で過去の自分と向き合う感じが展開として良かったなぁと。
映像的にも、時おり出てくる真っ暗な部屋とオレンジの照明の対照的な色づかいが綺麗だなぁという印象でした。
この監督はこれがデビュー作品ということですが、1作目から上々の完成度だと思うので今後の作品が楽しみです。