ねぎ地獄

林檎とポラロイドのねぎ地獄のレビュー・感想・評価

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
3.5
突如記憶をなくしてしまう病が流行する街、主人公もバスに乗車中に記憶を喪失。入院するも親族など彼を迎えにくる人はおらず、記憶を取り戻すことは諦め、新しい人として生きていくためのプログラムに参加する。
毎日「自転車に乗る」などのミッションが課せられ、達成後にポラロイド写真で自らの姿を証拠として撮影。順調に課題をこなしていく彼は、ある日同じプログラムに参加している女性に出会う。

なんだ少しずつシュール。
そしてすごく静かに物語が進行していく。後半でやっとあれっ?っていう展開。が、私は飲み込みきれなかった。
正直何見せられたのだ?と、思っていたのだが、海外のレビュワーさんの考察でかなり「おーー」というものがあり、その視点で観てみたら面白いかも!と、なりました。

私の鈍感さが仇となりましたので、もう一度そのうち観てみたいです!
また、昨年基礎的なギリシャ語を勉強してアテネに行ったのですが、知っている単語が出てくる度に小さく歓喜するという密かな楽しみを見出しておりました。

原題のMilaは、りんごを表すMiloの複数形で、英語だとApplesの意味です。(変な知識を披露。

※追記:
主人公が参加した新しい人を形成するプログラムが異性愛者だということが前提になっているのは、今の時代どうなんだろう?と思い、鑑賞しながらモヤモヤしました。
ねぎ地獄

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