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林檎とポラロイドのkureaのネタバレレビュー・内容・結末

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

主人公の口数少ないし
表情もほぼ変わらないし
見てて最初はん?ってなったりもする。
静か〜にゆったり淡々と
ストーリーが進んでいくんだけど
深くて儚くてレトロで綺麗だった。
解釈は人によって分かれそう。
私は二通りの解釈を感じたけど
どのみち主人公は
記憶を失っていないと思う。

事故にあったりとかボケない限り
簡単に記憶をなくすことはできないから
安易に記憶喪失になれたら
楽なんだろうな〜って
考えちゃうことがあるけど
なんかしらの原因で
本当に記憶なくしたら
辛い記憶とか忘れたい記憶は
忘れることはできたとしても
記憶をなくしたら
自分に忘れたい記憶があったことすらも
覚えてないわけで
きっと戸惑ったり
不安でいっぱいになると思う。
消したい出来事や忘れたいこと
って自分の意思関係なく
日々の日常で
できてしまうことがあるけど
辛いからこそ消そうと思っても
忘れたい分、簡単に消せないから
そういうのって
自分の中でできるだけ傷を最小限にして
前向くしか再生方法ないんだよね💭
でもそんなすぐに
はい!切り替え!!なんて
できないもんはできない。
傷の深さによっては
長い時間がかかることだってある。
でも時間が解決してくれるじゃないけど
時が過ぎると
傷は少しだけ小さくできることもある。
自分なりに日々日常を過ごしてく中で
乗り越え方を見つけられることもある。
人は誰しも人生で
大切な何かを失う時が
どこかでくるけれど
その時、その悲しみや辛さを
どう乗り越えるのか。
そうしたことに対して
優しく寄り添ってくれるような
そんな印象も感じた。
優しい作品でした。
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