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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけているのkissenger800のレビュー・感想・評価

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グラミー賞がちょっとしたクライマックスになっていたんですけど、映画って監督脚本主演、ってひとりの天才がいたとしてもやっぱりそれだけでは成立しないじゃないですか。だからこそ、アカデミー賞みたいにチームワークを讃える場の意味があると思うんです。
でも音楽って極端なことを言えばひとりの天才がいれば万人を感動させ得るわけで、そもそもグラミー賞みたいな場、要る? あと、そこがビリー・アイリッシュを描く際の山場になる? っていう疑念が個人的な思いとしてはある。
つまり、その発想は映像畑のひとの限界では。
だってさあ、ビリー・アイリッシュの音楽に救われた無数の人の存在は、彼女のライブにおける客席からの歌唱が象徴していると思うんですよ、たとえ本人が歌わなくても、みんなの心にはたしかにその楽曲が存在している、そういうシーンが何度となく映るわけですけれど。
それはたとえば彼女にとってはジャスティン・ビーバーだったわけだし、ジャスティンにとっても誰かだっただろうし、固有名詞ではない「音楽」が人を救ってきたし、これからも救っていくので……ええと、何の話?
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