Melko

Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~のMelkoのレビュー・感想・評価

3.7
「僕はゲイだ。自分で言うんだから、ゲイと呼ばれても屈辱じゃない」

「言われた通り、”本当の自分”で来ました」

はるか昔に📎してたコチラ。やっと見れた。
いやホント、16歳なんて、まだ赤ちゃんよ!ホントの自分なんて、その歳で分かる方が難しいよ。
なりたいものも、やりたいことも、全然変わるよ!
だけど、それまでの自分が感じてきたこととか、好きな有名人、よく聞いてた音楽とか、好きなファッション、好きな色…とか
16歳までの自分が好きだったことやよくやってたこととかは、それ以降の自分のベースになってることは確かなのよ。

化粧をして綺麗な服を着ると、アガる
時のクイーンさん達の気持ち、なんとなく分かる気がするの。
そうじゃないスッピンの自分に自信が持てないのも分かる…

お父さんからの一言は悲しかったな…
でもうちの親もきっとあんな感じの反応かもしれないな。。世代…もあるかもだけど、どうしても受け入れられないものってあるよね。。
いいのよ、置いてこ!そんな奴
お互いの幸せのために訣別するのも人生。
愛してくれる家族が身近にいるなんて、幸せなことだもの

自分らしくいること≠人に迷惑かけること
自分らしくいること≠下品で無作法なこと

「男子の校則規定には化粧しちゃダメって書いてません〜」なんて屁理屈こねて化粧するんじゃなくて、TPOを弁えつつ、自分を押さえつけはしないということ

展開はハードめな部分もあるのに、ミュージカルなお陰で幾分見やすいけれど、楽曲のインパクトが薄いと言うか、あまり印象に残らず、口ずさみたくなるような曲がなかったのが残念。
とはいえ、80年代後半の世界へ、テレビを通して入っていく演出は好みでした◎
フレディの件は当時本当にセンセーショナルだったのね。
クイーンは戦士
同性を愛する身体的リスクと、笑われ蔑まれるかもしれない精神的リスク

コレがきっと70年代のニューシネマだったら、悲劇的な結末になってただろうなと。50年経って、こんな結末を迎えられるようになった。
フリーク(変態)やバージンと呼ばれて泣くのではない、
「お前こそお山の大将じゃないか、あと5時間で他人だ。今更何言われても気にしない」
なんて言葉を返す
正直、周りのクラスメイトが本当の意味でジェイミーを認めたのか、その場のノリで面白がってそうしたのかは、わからない。
でも、それこそ学校での縁なんて、いつまでも続かないからね。

こういう再現映画では珍しく、演じた人よりご本人の方がファビュラスだったのでビックリした…!
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