このレビューはネタバレを含みます
『青春』×『岐路』
魚人の子供が陸に憧れ、海の世界から飛び出す映画。
前半は箱入り息子が知らない世界に飛び込み、全てがキラキラ輝いてみえるといった青春ものでワクワク出来ます。
新しい事への挑戦や発見で心踊る描写で、童心がくすぶられる。
後半からは話の方向性が若干見えづらくなり、なんだか急にハッピーエンドで丸く収めてきたなというような印象。
数秒前まで魚人を殺そうとしてた人達を「彼らは優勝者だ」の一言で殺意を収めるというのは、さすがに説得力に欠ける。
小さな町ですら魚人の存在認められていないのに、水に濡れたら正体がバレてしまうというリスキーな状態で大きな街に行って大丈夫なのか?
本当にハッピーエンドなのか?
という疑問が残り、いまいち腑に落ちず。
海の世界観も、陸の世界観もかなり狭いので、全体的にスケールが小さく感じてしまう。
比べるのもナンセンスなのかもしれませんが、リトルマーメイドは完璧だったなーという感想が出てきたり。
少し期待しすぎてしまいましたが、安定のピクサークオリティでした。