カーク船長により流刑に処されていた悪党カーンが、無人惑星に生命を吹き込むジェネシス装置を悪用することにより、全宇宙の支配を画策する。劇場版「スタートレック」の第2作目。
20年間運用されたオンボロのエンタープライズ号が、若手クルーを育てるための実地研修用として登場（試験シナリオ「コバヤシマル」も登場）。そして、ジェネシス計画の解説シーンでは、当時としては珍しかったフルCG映像を見ることができる。
遺伝子操作で作られた「20世紀の優生人間」であるカーンが、鹵獲した連邦の宇宙船を乗り回す、ヒャッハー系の悪党として描かれる。いわゆる、悪人に愛着が湧くパターンであり、負けるのが分かっていながら応援したくなってくる。
アンビエント系が入っていた前作とは打って変わり、本作では娯楽のエッセンスが凝縮されている。スポックの物語の起点でもあるため、これからの展開が気になってしまうこと請け合い。カットを割るたびに制服のはだけ具合が変わるのはご愛嬌。
