20年前に第一線で活躍した宇宙艦U.S.S.エンタープライズの艦長と副長で、現在は老朽化で練習艦となった機と同様に提督と訓練官を務めるジェームズ・T・カークとスポック。そんな折にかつて宇宙征服をもくろむも葬った独裁者のカーン・ノニエン・シンが復活して「ジェネシス計画」を支配。再び相まみえる両者の戦いを描いたSF映画です。
60年代にテレビで人気を博したスペースオペラ『スター・トレック』を『スターウォーズ』でSF映画の機運が高まった70年代末に同じキャストで復活させたパラマウント配給の映画シリーズ第二弾で、監督にはニコラス・メイヤーを採用して最強の敵復活の物語を演出。ファンや批評家からの称賛を集めてシリーズで最高の評価を獲得しました。
ドラマの続編ながら映画は第一弾と位置付けの難しい前作に対し、足枷から解き放たれる様に最も盛り上がる要素をフィーチャーして力一杯ストレートを投げ込みます。敵味方共にカリスマ性のあるキャストに緊迫感があってテンポの良いストーリー展開、そしてエモーショナルなクライマックスと、スペースオペラとして申し分ない一作です。