アキラナウェイ

ホステージのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ホステージ(2005年製作の映画)
3.6
昔、海外旅行に行った時、機内で観た映画を何とか思い出したくて。

・観たのは2000年代前半。
・行き先はバリ?香港?エジプト?
 ダメだ。全然覚えていない。
・主演はブルース・ウィリス。
・アクションぽかった。
・字幕はなかった。

ヒントはこれだけ。

で、絞り込んだのが、この「ホステージ」か「16ブロック」。あらすじ読んでも全然思い出せないので、取り敢えず「ホステージ」から。

ロス市警の敏腕交渉人、ジェフ・タリー(ブルース・ウィリス)は、1年前の人質事件で交渉に失敗し、犠牲者を出してしまった事に責任を感じ、交渉人を辞職する。小さな町の警察署長を務めるジェフは、会計士の豪邸に押し入った若者3人による立て篭り事件を担当する。しかし、同時に妻と娘が拉致されてしまい、同時に2つのホステージ(人質事件)を解決させる局面に立たされる。

1年前のジェフは髪の毛フサフサ。
1年経ったらスキンヘッド。
やっぱりブルース・ウィリスに髪の毛はいらない!!

1年前の人質事件発生時、寝転びながら髭を櫛で解かして余裕ぶっこいていたジェフは交渉に失敗。うん、そんな態度で事件に臨んじゃダメでしょ。

この作品、一粒で二度美味しい。
人質事件二段重ねのミルフィーユ。

車の中で、謎の男に銃を突きつけられ、後ろのバンを見てみろとバックミラーで確認すると…。

後ろのバンの扉がバーーン!!
妻と娘が拉致られてるーーー!?

はい。
このシーンで覚醒!!
この映画、観た事あるーーー!!
後日「16ブロック」も鑑賞して確信したけど、昔機内で観た作品はこれだった!!

若者3人の内の1人を演じた若かりしベン・フォスターのイカレっぷりが凄い。本作のMVP1人目は間違いなく彼。交渉スキルなんて通じないサイコパスっぽさが堪らない!!

もう1人のMVPは、パニックルーム的な豪邸内で大活躍を見せる子役男児くん。換気用ダクトを縦横無尽に行き来するフットワークの軽さ。事件の鍵を握るDVD「Heaven Can Wait 天国は待ってくれる」を健気に探す姿は応援したくなるー!!同じタイトルの「天国から来たチャンピオン」と迷って、両方確保する所とか、優秀過ぎる!!

一粒で二度美味しいと言ったものの、見せ場としては会計士の豪邸立て篭り事件の方が面白く、妻と娘の人質事件の方は尺の都合もあってか、交渉スキルもあまり活かされていなくて、ちょっと蛇足だったかな?

ジェフの妻と娘を拉致したのは、とある犯罪組織で、その組織のマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負っていたのが、籠城事件の被害者である会計士という設定は良いが、黒幕もハッキリしないので、若干モヤるが、ブルース・ウィリス作品としては普通に楽しめる。

何より、機内で観た映画の謎が解けて、個人的には超スッキリ!!
思い入れがある分楽しめた。