シリアスな状況をシリアスに比重を置かないで描ききる胆力。
セオリー的なものを外しにかかりつつも決して話運びを蔑ろにしないバランス感覚。
そこに奇妙な連鎖がもたらす謎の後味の良さが加わっちゃっても…
いやいや引き受けた少し変わった「初仕事」、徐々にそれにのめり込んでゆく男。
独特なカットと演出。
おちゃらけキャラと生真面目キャラのコントラスト。
話の内容的にもっとシリアスな感じかと思ってだけど…
22-157-41
K's cinema
宇田川幸洋、いまおかしんじ、小山駿助監督のトークショー付き。
セリフ回しが芝居くさいなあと思っていたら、監督演劇畑のひとの模様。
虎ノ門でメガハイボールのみ…
ダウナー系であるのは間違いないけれど後味はとてもよいです。
じわじわと撮影の実態が分かってくる感じのリアルさと、主人公が知り合いに似ていてなんとなく引き込まれ、
安斎さんの腕時計取る音の違和感で…
ロケーションが良い。自然に囲まれていて美しいのだけどなんとなく仄暗くて、そんな閉鎖的な空間でただならぬことが行われている……といった感じが『山の焚火』みたいにゾッとする。
真面目かつ早口で言う「君…
残された者の気持ちの整理。
時間と対話。
閉ざされた光のない部屋。
緊張と緩和。
開けられる窓、差し込む光。まだ弱い。
もっと明るいひかりの下、
曝け出す、炙り出される無自覚の気持ち。
ゴンドラが…
いや、才気よ。
なにより、もうスタイルが出来上がっている。
今年観た中では1番か2番かって感じで良い。
平日昼の14時回とはいえ、これが観客4人でいいのか。ダメだろ。もっと才能について騒がれていい…
©2020「初仕事」