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蛾の光のlpのレビュー・感想・評価

蛾の光(2020年製作の映画)
3.0
東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020からシンガポールのリャオ・チエカイ監督による日本映画の『蛾の光』。
当初はノーマークだったけれど、スケジュール的に丁度良い時間帯に上映されていたので鑑賞することに。監督が東京藝術大学大学院に在学している間に撮られた作品とのこと。

話すことを止めた女性と、年老いた芸術家との交流を死生観も交えつつ描く。
台詞は少なく、美しい映像と時折挿入される「踊り」による表現を軸に、キャラクターの内面を静かに映す。物語の時系列は複雑に入り組み、作品の抽象度は高い。ストーリーのボリュームに比して、かなりヘビーな作品だ。

美しい映像や、年老いた芸術家役のあらい汎(本職はパントマイマーとのこと)による素晴らしいパフォーマンスなど、スポットで惹かれるシーンが散見される点では満足。

もう1回、映画祭期間中に上映があるので気になる方はぜひ。
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