うみぼうず

皮膚を売った男のうみぼうずのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
4.0
けっこう重い話かな?と思って観はじめたらサムの女々しさとバカップルぶりに苦笑しながらあっという間に鑑賞。ストーリー展開早いし映像も独特で面白い。あとモニカ・ベルッチ出ててびっくり。

"自由"をテーマに、自由の得難さと何の苦労もなく享受している自分を考えたくなる、でも重すぎず皮肉もたっぷりで軽く観れる。法律は人を守るものか、人とは誰か。保険金の対象は人か作品か…。
どこの国でも勝手にこっちの気持ちを理解したつもりになって勝手に代弁する団体はいるもんなんだな〜。結局団体の主義主張に使われる材料でしかない。

サムは自業自得だし自己本位だしで共感はしにくいが まぁ心情を理解はできる。だから心情の変化というよりその場その場で短絡的に判断してしまうキャラクターなんだろうなぁ。

鏡や光や余白の演出は独特で、特に鏡のシーンは多用されてるけど どんな意味があるのか考えてと意図が分からない所もあり。虚像と実像、話に嘘や やましい部分がある時は鏡使うのか…?

間接的にシリアの怖さも描写されていて、自由を得るために何をすべきか考えさせられる良い映画でした。
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