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青い、森のarchのレビュー・感想・評価

青い、森(2020年製作の映画)
4.3
息を飲むほど綺麗な青、郷愁や後悔や若さが50分間の蒼さに染み込まれているような、忘れられない"青い"物語であった。
50分という短いショートフィルムで見せたいシーンと見せたいシーンを繋ぎ合わせたような構成、それこそ写真を思わせるようなワンカットが目を見張る作品でもある。
そんなシーンは全て誰もが頭に浮かぶ"理想の郷愁"そのもので、感覚としては小説を読んでいる時に思い浮かべる光景のような出来すぎた風景に近い。稚拙な台詞の違和感がそうさせるのかもしれない。

何か物語が残る作品ではない。ただ寂しさや郷愁を想起させる、エモーショナルだけで満たされた作品で、心に残る作品であった。
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