青い、森のNaoのレビュー・感想・評価

喪失感と生と死といったところがテーマだと思われるが、全体を通して意味が深い。
波の顔の傷もそうだけど、心にはもっと深く癒えない傷があった。
きっと志村、長岡にも分かるはずのないもの。
ヒッチハイクの目的地は波にとっての人生の終着点とでも言えるのか。
自分も両親や祖父のところへ行きたいという捉え方をするのであれば、高校生という設定が若過ぎてちょっと重たい。
秘密基地のような部屋から察した2人が向かった先でのラストシーンは難解で、涙した意味は波の思いをやっと理解出来た瞬間だったのだろう。