このレビューはネタバレを含みます
ファミリー映画にしては毒がある一方で、暴力シーンを「見せない」演出がレーティング意識なのか?と勘繰って観ていました。
前半は全方面に中途半端でどう受け止めたら良いのか戸惑うし、このまま毒にも薬にもならない作品だったら残念だなぁと思っていたんですが、クライマックスになってやっと方向性が見えてきます。
メル・ギブソン演じるサンタクロースがリボルバーに弾を込めてからが本番。なるほど、このバイオレンス展開のために「見せない」演出で血生臭さを温存していたのかと納得しました。
最後はモラルテール的な落とし所なので、「軽快なバイオレンス」が見られるような作品とは趣向が違っていたことも直接的な暴力描写が少ない要因だった思います。
バカで下品な映画と真面目で堅苦しい映画の間にあるような意外と真面目な映画で、実は暴力の見せ方もよく考えられていると思いました。