ジン・シーは最終的に喧嘩別れ（？）なんかい。あくが強くて良いキャラだし、放送室での和解のシーンとか良かったのに、最後喧嘩しちゃうならなんだったんだあのくだりは……。
地方と思しきあちこち錆びた「ニキビのような街」でのアウトローな雰囲気ただよう母娘+友人の破滅劇。ガタガタ音を立てる鉄道のショットがたまに入るが、「トレインスポッティング」に影響を受けたという監督の言葉も頷ける。バッドエンドの「トレインスポッティング」。「兎たちの暴走」って感じだった前半から、母の借金がわかってからの本当に破滅まっしぐらにアクセルを踏み込んだ後半へのスピードアップ感が良い。良くも悪くも「思ってたんと違う」。誘拐を通報しようとするくだりのあとは主人公三人組が橋からランタン飛ばしてキャッキャしているシーンではじまったのに、普通に大人の事情に巻き込まるだけだし。
魚捌いているときのユエユエの父親やばいですね。男手ひとつで娘を育てる腰が低い苦労人なのかと思ったらシンプルにやばいやつだった。というかマシな大人が一人も出てきていない気がする。
