あゆみ

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのあゆみのレビュー・感想・評価

4.4
どうやらゲームファンの方々から結構酷評されてるようで。
バイオのゲームは0.4.5.6.7しかプレイした事ないのだが一応私もファン目線でレビューしたいと思う。
ポリコレの影響を多大に受けてるようで大人気キャラクターの1人であるジル・バレンタインがまさかの黒人。レオンはインド人だし、人種だけでなく勿論見た目も誰が誰だかは言われないと分からない。いや言われても既存のキャラ達とかけ離れすぎて混乱してしまう。
あれ?ウェスカーって"ホラー映画だったらすぐ死にそうなお調子者"みたいなキャラだっけ?ジルってこんな憎たらしかったっけ?レッドフィールド兄妹って養護施設出身?クリスがジルに片想い?と、それ以外にもファンなら色々と「???」となるキャラクター達の見た目と過去の改変。評価を下げてる理由はほぼこれだと思う。
ただバイオの最低限の予備知識ありきで展開していくという面もあるので、バイオをほぼ知らないという人はそれはそれで置いてけぼりになる可能性がある。
バイオハザードを一通りプレイ、もしくはプレイ動画などを見た事があり、バイオの世界観、設定などをそれなりに知っている事が必要最低限となるので、当然"バイオファンのために作られた実写映画"となり、コアなファンからは「キャラの見た目や人種、過去の設定の改変が許せないし謎」と評価が下がるというジレンマ。
逆に私のようなバイオも好きだが怖いゾンビ映画も大好きという良い意味でバイオに対して中途半端な愛がある人はめちゃくちゃ楽しめるという少し複雑な状況を産み出す作品だった。

このキャラはこうなんだ!というファンだからこそしてしまう思い入れを一度取っ払い頭を空っぽにしてフラットに観れば、雰囲気や演出、人間がゾンビになるまでのあまりにも恐ろしいグロ描写などホラー映画としてはかなり光る作品だ。
子供の頃に観ていたらトラウマ必至。確実に寝れなくなっていた。
バイオガチ勢の方達は是非ともキャラの改変に囚われすぎず、あくまでも映画として観てほしい。
あゆみ

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