風車男ハリヲ

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティの風車男ハリヲのレビュー・感想・評価

3.2
超人気ホラーゲームの再実写化。ミラ・ジョヴォヴィッチが無双してない方。原作でいうと1と2を合体させたストーリーがベース。

ウェスカーが登場したあたりから嫌な予感はしていたものの、ここまで突き抜けてくれればいっそ清々しい。シュールギャグホラーとしては秀作。
製作者の原作愛がファンの期待するものと完全に別方向だから、たちが悪い。原作と同名のキャラクターが多数登場するが、総じて別人であるという認識での鑑賞が望ましい。人物の再現度は著しく低いくせに、原作の小ネタが散りばめられているおかげで、ギリギリ「バイオハザード」と言えなくもない。
さらに、製作者はゾンビを悪霊か何かと間違えていないだろうか?クリーチャーのクオリティも察しの通りだが、リッカーだけは造形が良くできていた。

原作への思い入れが強いほど寛容な精神が試される映画。とはいえ、ドジっ子レオンと主人公ウェスカーという原作ではお目にかかれない新鮮さもあったので、これはこれで悪くない。