Heman

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのHemanのレビュー・感想・評価

5.0
PS1のバイオハザードってこんな空気だった!
そんな感じの、あっさり仕上げのスプラッターゾンビ映画。

手に汗握る……というよりかは、気楽にお菓子を食べながら観るのにちょうどいい展開と長さ。

諸々、そこらのおバカスプラッター映画とは一線を駕すクオリティ。低予算スプラッターに必ずある、低クオすぎて観るのがツラい場面はありません。監督はこの映画でやりたい事が沢山あったので、お得意の節約術を駆使しながらかなりの大急ぎで話を進めました。

制作側に笑わせるつもりはないんだろうけど、なんだかクスリとしてしまう話運びがバイオハザードらしい。いたって真面目にやってるのに、元々のバイオハザードが滑稽なゾンビ物をオマージュしているので、どうしても「そうはならんやろ」が出てきてしまう。閉塞的なホラー展開が苦手な人には清涼剤になるかと。

また、原作をよく知らない人にとっては状況の悪化が早すぎて追いつけないかもしれませんが、作中のラクーンシティの人々もきっと同じ気持ちなので、その私からすればとても羨ましい気持ちは大切にしてください。
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