Tmako

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのTmakoのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラー、グロ要素が強めの今作。

まず建物やセットの出来がすごくいいです。
スペンサー邸やラクーン警察署などはゲームの世界そのまま。これは本当にすごい。

ただ、ゲームに寄せたのなら何故登場人物が皆キャラクターの名前を借りた別人になってしまったのか。
ゲームファンなので、それがものすごく残念すぎます。
ソバージュのジルもドジっ子ヘタレ優男のレオンも恋する弱々クリスも脳筋ワイルドムキムキのウェスカー(これはクリスの役目だろ)も求めてないんですよね。そのほかのキャラもですが。

クリーチャーのCGは良いです。
リッカーやゾンビ犬はゲームにとても近い理想的な姿です。あとチラッと出るベロニカの双子も良い雰囲気です。
ただリサの特殊メイクはもう少しできたでしょ。設定も、なぜ味方になっている?
不気味で得体の知れない見た目、アーカイブを取った時に解る悲しい正体に魅力があるキャラクターなのに…。
クリーチャーで言えば、洋館が舞台ならばせめてヨーンやハンターも出してほしかったです。

ゲームにあった謎解きシーンは、さっくりクリスが解決するか、リサが教えてくれます。

ラストのロケットランチャーを撃つシーン。あのような場所で撃ったらさすがに仲間もろとも木っ端微塵になってしまいます。

バイオ3の人間の汚いところや、バイオ1のおどろおどろしさは所々混ぜ込まれてあり、バイオゲームファンが大好きな名シーンだけをごっそり詰めて、キャラクターだけオリジナリティ出そうとしたら出来た作品という感じです。

ゲームをプレイしていなければストーリーはよく分からないでしょうし、本当に詰め込みすぎです。もう俳優いらないです。全部CGで忠実にゲームのダイジェスト作ればいいのでは。

話も纏まっていないので、全体的にこれじゃない感強すぎてなんとも言えない、CGクリーチャーやセットがとても良い分惜しい作品でした。
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