これは「風立ちぬ」でよね。
風立ちぬの二郎は戦争も直子もどうでもいいんです。美しいもの作ることしか興味がない、それが悪魔（カプローニ）との契約です。狂った人です。罪を背負う覚悟がなければ、大したことなんて、できないよと。本作のポンポさんとは、映画の悪魔ですよね。映画の神様と人生をかけた契約の話です。人生の喜びみたいたのもは、正しさとは別のところにあるんですよ。常に。
個人的には山田洋次が「キネマの神様」で、映画とはストーリーだといってのに対し、本作で映画とは「撮影と編集」だと言い切ってたのは、新しい時代を感じさせますね。歌謡曲がメロディ第一に対し、現在世界を征服したラップミュージックがビートが命だというように。
映画なんて、極端な話ストーリーがなくて撮影と編集が優れていれば2時間みれるんです。唯一のメディアじゃないですか。
それを踏まえ、90分で収めた本作は評価されるべきですね。
ただ、音楽がいまひとつ、、
