映画大好きポンポさん』DVDレンタル
▷『自分は映画が好きだ。それを明確にした作品。』 94点／激烈に良し。
▷あらすじ
『映画の都ニャリウッドで活躍するプロデューサーポンポさん。そしてアシスタントの青年・ジーン。ジーンは、映画が大好きだが内気な性格で映画監督になる夢を諦めていた。しかし、ポンポさんは次に製作する映画の脚本をジーンに手渡し、監督として任命するのであった。』
▷徹底感想
本当に素晴らしい作品ですよこれも！！映像の引き出し方・声優さん・脚本・時間。何事も自分は改めて『映画が好きなんだな、自分は。』と感じちゃいましたね。文句のつけようがないですよ。
それでは、自分が印象的に残った所を摘まみながら、良かった所を二つ書きたいと思います。
①映画を作るまでの過程を丁寧に表現し、真実を提供している。映画って作るのって大変なのよ。
この映画で重要になる軸は、映画が完成するまでの過程です。あんまり映画なのに映画製作をメインにした映画は初めてじゃないですかね？(分かりにくくてすいません)
これを観て、映画って作るのって本当に大変なんだなと感じましたね。アニメ映画も現実の映画も一つのシーンを撮るのにも、何カットも撮ったり、自分が欲しい天気が来なければ、それを待ったり、脚本が今のシーンが合わなかったら、キャスト達が納得する形を形成しなければならないという。映画を作るのにもここまで必要なのか、、
でも大体撮影が終了したら、そこから完成して終わりを迎えるのですが、そんな簡単にこの映画は終わりません。
皆さんは撮影が終わったら、映画を公開しますか？例えるなら、良いシーンを集めて何の考えもなしに出しますか？
否、次は『編集』が残っています。自分は、撮影をするのにも手間と時間が掛かるのに、その倍の時間をかけることが編集だと初めて知りました。
このカットを映画に使うべきか？それともこのカットを使うべきか？もしかしたら、このカットを使うのではなく、違うカットを入れて、展開を乗せるべきか？もしかしたら、このカット全てなしにすべきか？観客に何でもかんでも説明するか否か？考えれば霧が無いんですよ。編集には。
１カット間違えれば、駄作になったり、展開を間違えて、混沌の場所に放り投げられてしまいます。本当に難しいんですよね。
しかし、ジーンはあることに気づき、無謀な賭けに出ます。それも物語の終盤に、それは何なのか？それはご覧下さい。
②自分は映画が好きなんだなと改めて実感した。
この作品で、自分は本当に映画が好きなんだなと感じました。話は脱線するのですが、自分は大学2年生から本格的に映画を観始めました。きっかけは、本にも飽きて、毎日の日常に飽きが来てしまったからです。いつもと変わらない日常、これが大事だと世間は言うのですが、それは自分が傷ついたときに改めて感じます。しかし、それが何年後になると、良い記憶や糧になり、傷んだ記憶から薄れていき、思い出に転換されます。
そこから、目の前のこと今日や明日生きることを考え、お金を稼いで、自分のことを愛し、家族や友達と一緒に笑い飛ばします。このことで、普段の日常を当たり前だと感じ、又傷ついたときに普段の日常のありがたみを知るのです。
しかし、自分は傷ついてしまうととんずらこいて逃げるので、傷つくことはあまりありませんでした。多分他人から見たら、傷ついているなと思われていたかもしれません。
だから、自分の日常は刺激的なモノもなく、ただ息を吐いて吸う、そして、喋る相手がいないので、自分が話したいコトも、聞いてくれる人はいませんでした。その時は良く、メモをしてましたね（笑）
だから、新たな脳みそに入れるために映画を観始めたら、狂うほど好きになり、それを文章に書いて、SNSに伝え、自分の拙い文章を読んで、その映画を観たよ！！という感想を頂いて、映画を観ただけで、こんな嬉しい事を言われるのは、映画のお陰だなと感服します。
今では、漫画・ドラマ・アニメ・文章だけの本・音楽にまで自分の意見を発信しています。これも映画のお陰ですね。
そして、この映画を観てこんな滅茶苦茶長い感想分を書くほど映画は、自分達に、伝えたいことや、経験できないことや答えのない問題を問いかけて来たり、自分の範囲外のことがいきなり範囲内に引き寄せてくるのが映画だと感じました。
▷まとめ
90分といった気軽に観えると、思ったら中々濃い映画であり、映画の凄さを改めて感じましたね。映画は太らせることも出来るし、痩せさせることも出来る。丁度いいのは○○分だ。この○○は何が入るでしょうか？それはご覧下さい。お勧めです。
