評判の高さからWOWOW 録画鑑賞。
ポンポさんのビジュアルからどのようなものかと訝しながらの鑑賞だったが、期待を大きく上回るレベルの高い映画だった。
これは映画好きは必ず刺さる作品だろう。
映画を観るということはどういうことか。何を期待して観るのか、映画鑑賞という体験を通して何を求めているのか。
贔屓のスターを観たい人もいれば、こんな人生を歩みたいと自分の理想を重ねて観る人、日頃の現実から逃避したいと思って映画館に通う人。
当然、それは絶対的な一つではなく、観る人それぞれで千差万別。
本作は作り手を通して、映画を観る人と創る人が繋がることで映画というマジックが最も光り輝くことを教えてくれる。
また、映画を創造する過程における、出資という局面、撮影後の編集という局面にフォーカスを当てたドラマ作りも斬新で、映画作りの多様性を浮き彫りにして非常に興味深かった。
これは映画好きは見逃す手はないと思う。
映像演出と音響(音楽使い)も的を得ていて感情を盛り上げてくれる。時間軸交差使いもレベル上げに貢献。
まさしく掘り出し物の一品。
追記)編集室シーンは庵野さんの『シンエヴァ ドキュメンタリー』とリンクしまくり笑