サバンナ秋子

映画大好きポンポさんのサバンナ秋子のネタバレレビュー・内容・結末

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんだろう、合わなかったな。

→モヤモヤしたので原作も読んでみた。読んだ後の感想としては、原作と映画は別物。原作はめちゃくちゃ映画好き。登場人物全員が映画大好き。

映画版は"映画好き"要素が薄いし、映画ツッコミ的な小ネタも削ってる(登場人物の「好きな映画」、せっかくなら生かしておいてほしかった!権利の関係で難しいかもだけど!)。
せっかくこの話をやるならもっと映画パロを入れて欲しいなと思ったし、ニャカデミー賞ももっとアカデミー賞パロを入れてほしかった(オープニング、「ホストが歌うだけ……?ダンサーが一人も出ないオープニング……?ニャカデミー賞、金ないんか……?」となってしまった……)。あと、作品賞獲ってるなら、その様子をちらっとでも見せてほしかった(アカデミー賞の醍醐味は作品賞の発表と、壇上にプロデューサー、監督、キャスト、スタッフ全員があがるところだと思うから……)。

資金繰りの話やノートを拾っただけでやたら友だち面してくるアランの話も謎だなと思っていたけど、映画オリジナルキャラ/シナリオらしい。
最後の「編集に悩んでなんのために作るか悩んで相談して自分の映画だ!それにはシーンが足りない!!追加撮影する!!」という話も、映画/映画業界を知り尽くした主人公なら絶対しなさそうなエピソードだな〜と思ってたらこれもオリジナル。

最初に「誰か一人のために作るのがコツ」と言われてるのに、急に後半になって「自分の!!!!映画だ!!!」と我が強くなって、最後のインタビューで取ってつけたように「90分ってとこですかね」というのはいやいやいやいや……と思ったな。違うだろ!ポンポさんのために!90分の!映画を作ったんだろ!?

ただ映画としての流れやらストーリー展開は面白かったし、作画もすごくよかった。良いシーンを見てビビビッ!とくる描写はさすが。「簡単にわかる!映画のつくりかた」という感じのノリで見るなら良いかもしれない。はい。