このレビューはネタバレを含みます
映画制作の過程を追いかけるという縦軸が興味深いのもさることながら、横軸としてたくさんの泣けるシーンやドラマがたくさん用意されている。
ジーン・フィニがポンポさんのアシスタントに選ばれている理由が、目に光がなかったからというのがまず良い。
「満たされた人間っていうのはものの考え方が浅くなる」という言葉には元気をもらえる。
今まで挫折のなかったアランが大手銀行の勤務で初めて壁にぶつかりそれを乗り越える様も、共感と共に前向きにな気持ちにさせてもらえる。
作品内でも触れられていた、こだわりの90分に収まっているのも面白いが、その時間の短さを感じさせないぐらいたくさんの要素が詰まっている。