スポック

映画大好きポンポさんのスポックのレビュー・感想・評価

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
3.0
何も無い時点から人を感動させられるレベルの映画制作は苦しみや挫折を乗り越えただけでは創り出せない。金、人、時間などありとあらゆる要素が高いレベルで要求される。でも肝心なのは独自の感性とアイデアなのかもしれない。

私は長時間の映画が大好きなのでポンポさんの主張には共感できなかった。その映画作品のテーマによっては長時間の表現が必要なこともおおいにあると思う。
『七人の侍』の207分や『ゴッドファーザー』の177分『スターウォーズ』の121分『TENET』の150分『東京物語』の136分の上映時間が90分の制約で製作されなくて良かったと思った。
主人公が苦心して制作した作中の映画に感動できなかったこともあって、ポンポさんの合理的で観客から多くの支持を受けそうな主義は説得力に欠けていたように感じられたのかもしれない。
でも映画製作に携わる人々の生き様や情熱はとても共感できた。