記録
何度も鑑賞している作品だが、4Kにより映像が更に澄み切っていて、非常に観やすい状態になっていた。公開から30年経ているのに、まだ本作の特撮や合成技術がCGだと思えてしまう。そして、上映前のバーホーベン先生からの挨拶には感動した。
原作はフィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』を基にしているが、ロナルド・シュゼット、ダン・オバノンがほぼ脚色し、本作を作り上げた。
バーホーベン先生が得意とするゴア描写は4Kにしても凄まじく見応えがあるが、矢張り本作で讃えるべきはVFXを使用した特撮や合成技術だろう。これは30年経った現在でもCGだと思えてしまう。この頃からハリウッドの特撮技術は進歩していたと思う。
吹替版もちゃんと玄田哲章さんの日曜洋画劇場ノーカットTV吹替版だった。
この吹替版がきっかけでシュワちゃんや玄田さんを知るきっかけになったので、映画館で鑑賞するとより新鮮に感じた。
そして、ジェリー・ゴールドスミスの音楽は何度も聴いても胸が高鳴る。この音楽を聴く度に緊張感と緊迫感が増す。映画音楽の中で、この楽曲はベストに入る。
現在、東京では4館ほど公開されているが、もう少し吹替版も増やしてほしい。