はるち

弱くて強い女たちのはるちのレビュー・感想・評価

弱くて強い女たち(2020年製作の映画)
4.6
長年行方不明だった父の訃報が母の70歳の誕生日会当日に届くところから始まり、残された母、娘3人、孫娘の想いが描かれる葬儀までの話。
若草物語の”little women”を意識した英題に納得。
閩南語に台湾華語が交ざるバランスが新鮮だった。道教式の供養と仏教の読経を力尽くで戦わせていたのには笑ったが、台湾の人びとの信仰について勉強になった。
葬儀というのは、亡くなったひとを弔うためだけではなく、残されたひとたちのためのものだと思う。最後の葬儀に関する母の決断がとても難しいことのように思え、その後のタクシーでの歌が心に沁みた。
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