このレビューはネタバレを含みます
原題「孤味」
きっと忘れられない淋しくて暖かくて幸せなラストシーン。いままで5.0のスコア入れたことなかったけどこのラストシーンに最初の満点スコアを捧げることに。
オフビートな物語ながらも余韻と心地良さを覚える素晴らしい話だった。
昨夜ちょうど儒教と女性たちについて考えていた。いわゆる三従七去について思いを馳せていたわけだが。でも理屈じゃないところに人のこころはあるから、どんなに間が悪くても、どんな形でも別れはつらいね。
丁寧なつくりながら笑えるシーンも多くて、道教と仏教の読経バトルや、供え物が揺れたかと思いきや…のシーンはその長閑さが滑稽で、反面それぞれのキャラクターに丁寧に時間をかけて描写していくから、人数が多いぶん最初はうまくまとまるのか不安だったけど、
終盤にかけての展開で、主語のない喪失を鑑賞側も身をもって実感することになるので、そのままならなさ、それを忍んで越えていくみんなの姿に私は子どもみたいにしゃくりあげてしまった。。