ワールドフォーカス 東京国際映画祭
イギリスの植民地時代、上海事変の影響で香港に渡った1人の少女が大人の世界に飲み込まれ、生き抜いていく映画。
金、階級社会、愛といったものが主なテーマとなる。
香港の叔母を訪ねた少女が暮らす大きな屋敷が、主な舞台となっている。
そのお屋敷にあるインテリアや、女性たちの服装、車、全てのものが色鮮やかで美しく、ひと時も目の離せない映画であった。
タバコを吸うシーンが多く、鮮やかに変わるシーンの数々と、沈黙が彼女たちの複雑な心情を物語る。
明解な答えの出る作品というよりは、何か言いようのない寂しさの残る映画であった。
(鑑賞者:りん)