かんふーきゃっと

クレイジー・ワールドのかんふーきゃっとのネタバレレビュー・内容・結末

クレイジー・ワールド(2019年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

○近づいて眺めたくなるタイプの地雷な本作は、ウガンダ産のワカリウッド映画。ワカリウッドの知名度は知らん。
 ひたすらにエネルギッシュな本作は、監督自ら全編ナレーションを入れている。賑やかな半面、映画観てる横で酔っ払った親戚のオッサンが喋りかけてくる感じがマジでウザい。

○アクションは独特のクオリティ。ヘンテコなのだが珍味ゆえか観れてしまう。カメラマンはブランコに乗ってんかってくらい揺れるし、画の繋ぎ方も明らかにおかしいのだけど、やたら勢いだけはあってそれが面白い(期待値を上げると全く超えてこないので個々で調節してください)。

○特筆すべき点
・合成は諦めてブン投げており爽快
・地面がどこもガタガタでみんな常にヨロヨロしてるのは好き
・子供はすぐ誘拐(深刻なのだろう)
・突然の海賊版ハンター

○懸念点
 残念ながらアクションパート以外はおしなべて冗長で、コメディとしてもキツイ箇所が多い。わずか1時間の上映時間なのに退屈な時間が長くて残念。…だが違うのだ。これは映画ではなくホームビデオだった。エンドロールで本作を制作中に亡くなった家族と、産まれた新しい命を写真付きで紹介する辺りで、私は改めて思い知らされたよ。

○最後にお気に入りの台詞を2つ書き出して締めよう。

・小人症であるマフィアのボスが放った脅しの言葉
「俺は地面に近いんだ。お前なんか簡単に葬れる」

・蹴り技を披露する役者に対してナレーター
「ヴァン・ダム!」
「ヴァン・ダメージ!!」
「ウガン・ダメージ!!!」
なにを三段活用してんねんってなところでさいならー。