菩薩

Go for Sisters(原題)の菩薩のレビュー・感想・評価

Go for Sisters(原題)(2013年製作の映画)
3.8
メインの白米部分は長らく音信不通だった退役軍人の息子が拉致られちゃったらしいからママが大きな愛を持ってメキシコまで助けに行くって言うおかんしか勝たん!(慣れないことを打ったせいで指が震えている)なお話であるが、そこに至る迄のおかずが犯罪多発アル中ヤク中貧困者層の更生だったり、微百合シスターフッドだったり、メキシコ麻薬戦争&不法移民だったり、同僚を庇う為に汚職を疑われて退職した元刑事の私立探偵(?)だったりと、まぁ多いのなんのって、よく詰め込んでかつあの晴れやかなハッピーエンドに持ち込んだなとビビる。自ら「法の番人」を名乗りながら住居侵入、窃盗、道路交通法違反、偽証、やら重ねて、その挙句過剰防衛による傷害まで起こす保護監察官とかね(しかもこの人不倫までしてる)、「正義」とは一体なんぞや…なんて問いかけまで組み込まれている気がするが、ママの愛は時に法すらも超える。どこかで著しく見たことのある闘鶏、地下通路、給水塔などのイメージ、たぶん他にも色々好きな物組み込んでるんだろうけど、なんたって爺さんのあだ名までターミネーター(ブレードランナー出てんのに)。めちゃくちゃアナログな追跡装置が最高過ぎる。社会派とエンタメを見事に両立できるジョン・セイルズはやはり偉い監督さんなのでは?面白かった。
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