ガスパールはルラと出会って、恋に落ちず、愛を手に入れたということなんだろうか
ロッシは何より愛が大切だと謳っていたし、父親は現実と向き合うことが誇りだと語ってた。
物を捨てられず、祖母やフラワーバーガーなど昔の思い出に固執していたガスパールが、ルラと出会って、まあまあな事故に見舞われて、でも最終的に晴れ晴れとした表情であのラストを迎えていたから。
OPと同じ質感の素敵なEDを見ながら、切ないけれどハッピーエンドだったんだと思えた。
サプライザーの精神、愛、誇り、想像力など、登場人物のセリフから読み取れるメッセージが物語とともに伝わってくる感じは、ほんとに絵本みたいで好き
偶然前日に赤いネイルを塗ってこの映画を見に行ったので驚いた。孤独だったルラがロッシと幸せそうにしているあのシーンは一瞬だけど忘れられない
あとロッシがルラに準備してあげたであろう髪飾りに、ロッシが飼っていた小さな金魚が生きたまま入っていたのは、斬新だったしロッシの優しさとセンスが詰まっているようでグッときた
ガスパールがなぜ恋をしないのかという理由がそんな大したことないし、ルラが人を殺す動機も理解できるけど同情はできないし、中途半端になるぐらいなら説明を入れなくてよかったのになあと思った。
ふたりの距離を縮めるためにあの会話は必要だったのかもしれないけど、共感できないしちょっと冷めた
女医さんの存在が描かれてる分、余計に。
色んな映像の映し方や音楽の使い方があって楽しかったしドキドキもした。ミュージカルシーンはマスクの下で思わず笑顔になっちゃう。
ハーモニカ越しのキスと、バスタブでチョコフォンデュ、猫のジョニー・キャッシュ、石けんを食べてルラの鼻から浮かぶ泡、ローラースケート、トゥクトゥク、人魚のしっぽ、パリの街、ロッシのメイク、様々な登場人物の歌声、アニメ映画、魚...
ガスパールのアヒルが並ぶバスタブはとってもかわいかったけど、ルラにはロッシの部屋のピンクのバスタブの方が似合っていたし、そんな可愛い部屋よりも何よりも、曇り空と海がつながって1つになるあの景色が美しくて息を呑む。
ルラに出会う前のガスパールの日常がとても好きだったから、モーニングルーティーンとかナイトルーティーンとか見たいぜ