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マーメイド・イン・パリのowlマンのレビュー・感想・評価

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)
3.7
彼女の歌に魅了されたら、“心臓を破れて死んでしまう”。そんな彼女を助けたのは“心が破れた”青年ガスパールだった...

見るものすべてが華やかで、愛しく、切ないラブストーリーでした。

人魚のルラ(マリリン・リマさん)がとにかく可愛いかったです。そりゃあ...心臓爆発しましよね...歌声も綺麗です!

音楽・舞台・ファッションすべてが鮮やかで、その中に“恋”といったキラキラな出来事が“死”と直結してしまう“モノトーン”な切なさを打ち消すように、二人の世界を明るく彩られていました。

ガスパールの隣人のロッシがまぁ良いキャラクターでした!

彼女に“心”を奪われた男とその彼女さんが、どのくらい愛し合い、どんなに“心”を引き裂かれる思いだったか...といったのがもう少し欲しかったかも...でも復讐に燃える様子は人魚を干からびさせるくらいに熱いのは感じました。

彼女をバスタブに乗せての逃避行すら、
素敵でした...その先にはお別れがあるかも知れないのに...

最後のガスパールの顔は希望に満ち溢れていたように見えました。もうこの胸の高鳴りは高波を乗り越えることもできるくらいに彼は彼女しか見えていないのかも知れませんね。

現代の世界の大人なファンタジー作品で、終わりも物語のような終わり方で、素敵でした。
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